宮崎小学校の隣にある、菰池(こもいけ)公園です。
公園と、グランドがいっしょになっています。
菰池と名前が付いているとおり、昔ここは菰池という池がありました。
弘化3年(1846)から嘉永3年(1851)までの5年間の調査によってまとめられた、今泉地録集という書物があります。
その今泉地録集の中の一節に、
『 梺に子清水親清水此水溜る、百坪余、間の池にまんまんたる泉その美味なる事 』 と、書いてあるところがあります。
この文書に書かれている、池と泉は、菰池のことを語っているのだと思われます。
そのころの菰池は、池と泉がとても豊かだったことが、伝わってきます。
そのころの菰池の、美味なる、まんまんたる泉の水を飲んでみたかったですね。
残念ながら、そのころの池と泉は無くなってしまいましたが、菰池という名前だけは、ここに池があったことを伝え続けてゆくのだと思います。
ちなみに、菰池の菰は、水辺に群生するマコモのことです。
マコモは、水辺に生えている植物です。(参考:マコモ - Wikipedia )
菰池には、たくさんのマコモが茂っていたのでしょうか。
その頃の写真が残っていないかな?昔の菰池を見てみたいですね。
『 絵にみる図でよむ千葉市図誌 上巻 』 郷土博物館 参照
上部の地図は、1958(昭和33)年1月測図です。
水色に塗ったところが、菰池だと思います。
ちょうど、60年前なのですね。
地図よく見ると、まだ、松ヶ丘に向かう道路がないようです。
宮崎小学校も見当たりません。(宮崎小学校は、昭和39年4月1日に開校になっています)
整った道は出来ていますが、建物もまだ少なく、これから街が造られていく様子がわかります。
左が宮崎小学校、右が菰池公園です。
桜が満開です。
こちらの桜も、満開です。
桜の奥が、菰池公園のグランドです。
菰池公園の欅(ケヤキ)の木には、もう新緑が芽吹いていました。
千葉懸護國神社と千葉公園 ◆ ◆ 土筆の背くらべ